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OKAJUN Blog

劇作家の岡本ジュンイチが、みずからの気分に基づいて記事を書いていきます

書評『オセロー』

書評

この作品は、シェイクスピア四大悲劇の一つとして知られている、いわゆる夫婦物語です。
主人公・オセローに親しい友人であるイアーゴーの心無い悪事の数々によって、オセローとその妻・デズデモーナは関係が悪化しだし、最後はとんでもない展開を迎えます。
その面白おかしいほど事態が悪くなっていく展開は、一見ウソのようで、何かと身につまされるようなやり取りでもあります。
例えば、イアーゴーが仕掛けた一枚のハンカチによる罠でも、一目見た感じではありえない展開のように思いますが、昨今は相思相愛の夫婦でも、インテリアひとつで離婚をしてしまうという実例を考えると、その不条理はまるっきりのウソっぱちではないように感じさせられます。
時代を隔てても、なお夫婦の関係を築くことの難しさを突き付けられるとともに、相手を誠実に信じてあげることの大切さにもふと気づかされる作品でもあります。

 

オセロー―シェイクスピア全集〈13〉 (ちくま文庫)

オセロー―シェイクスピア全集〈13〉 (ちくま文庫)

 

 

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